こんにちは。こんばんわ。障がい者グループホームのサービス管理責任者の大城です。
今回は【お薬について】お話ししてみますね。
何年もGHの利用者さんを見守っていると時として、感情の起伏(パニックに至る前のイライラなど)が激しくなるときもあるんです。
作業所で「私の事を【ひそひそ】された」とか、家族からされた「昔の事が浮かんできた。」などなど
それだけではなく、頭が痛いやお腹が痛いなどもありました。
いずれも気分や環境の変化が原因の時が多く、なかなか対処に困ってしまいます。
そんな時にファーストチョイスは何でしょうか?
僕たちはまず「待ちます」です。
なんか当たり前と思うかもしれませんが、僕たちはこう思います。
多くの方が感情の起伏が原因で「お腹が痛い」「のどがおかしい」など訴えがある時には本当に感じたことを言ってきません。
その時に「お腹のどこが痛いの、トイレに行く?」「カラオケのし過ぎでは?」「熱があるの?」「血圧は?」「腫れてない?」など問いただすともっと激しい態度になる事があるからです。
難しいですよね。
本当に言いたいことは得てして伝えられないようです。
だから僕たちは待ちます。
その中で、会話に引っかかる事をちりばめていきます。
「何があったの?」「昨日そんなこと言ってたっけ?」「思い出したことあるの?」「そー言えば〇〇って言ってなかったっけ?」「よかったら教えてくれる?」
*体調に大きな変化があるときの話ではありません。
なんとなしに距離も取ってみますし、問いかけもしますがみっちり30分、1時間かけて聞き出したりはしません。
もし、理由がわからなくて(本人にも)動けないようならそっとしておくことも考えます。
「明日、仕事休む。」というなら「いいんじゃないの。」と言ってルーティンを守ってもらいます。
お風呂も洗濯もお茶碗洗いもその日はお休みです。
支援者として支援していないという事ではありません。
なんとなく利用者さんと向き合っていると分ってくるような気がするんです。
その利用者さんも本当はそんな気分になりたくないし、早く元に戻りたいと思っているんです。
でも処方されている薬(とんぷく)を飲む気分ではないんです、とにかく不機嫌なんです。
きっかけがないんです。立ち上がる思いにならないんです。
そんな時には僕たちはただただ見守ります。本人の発信を待って問いかけています。
ただ時間がいるんだと思います。
もちろん立ち上がれたらほめてみます。とにかくほめます。
でも支援者の思う事は周りはいつものように動くことでその利用者さんの変調は特別な事ではなく、みんなもあるんだよと感じてほしいんです。
そんな支援者の気持ちを僕は"とき薬""ひと薬"と思っています。
皆さんはどう思いますか。