今回は家族会と言っても、堺市と家族会(堺市SST家族会、堺のぞみ会、美原つくしの会)が共同で企画した"堺市 令和4年度 第1回 こころの健康講座"に参加してきました。
テーマは「孤立からつながりへ~家族支援はなぜ重要か」でした。
登壇されたのは、大阪大学高等共創研究院大学院医学系研究科公衆衛生看護学教室教授・保健師 蔭山正子さんです。
サブテーマとしては、精神疾患は身近な病気、精神疾患を発症したら・・・その家族は、スティグマとは、孤立した家庭、リカバリーストーリー、家族支援といった流れで進んでいきました。
それぞれで思ったことを書いてみたいと思います。
見てうかがえること
- 精神疾患は身近な病気について思った事
- 精神疾患を発症したら…その家族は~について思った事
- スティグマとは…について思った事
- 孤立した家庭…について思った事
- リカバリーストーリー…について思った事
- 家族支援…について思った事
1についてですが、僕も思ってもいませんでしたが、精神疾患はとても身近な病気でした。統計上もそのようになっていました。
認知症にも周辺症状に精神疾患があるので含むとするなら糖尿病を100万人以上も上回るほどの患者数になり平成26年度で言うと419万人にも上ります。
国としても第6次医療計画より、がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病に精神疾患が追加されました。
自分としては確かに精神疾患の患者数は大変多いと思っていましたが、まさか国民病と言われた糖尿病を超すほどの患者数がいるとは思ってはいませんでした。
2.について言うと、まず、国民調査で大事な物の順番に何が来ますかと言われると想像するのは"お金"と思う方もいると思いますが、1番は家族、2番は愛、3番に子供が入ったそうです。
その子供に精神疾患が発症したらその家族が思う事は、否定したい気持ちにから修羅場になり結果「育て方が悪かった」と自分を責める方がほとんどだそうです。
そこから"抱え込む"方がどのようにして救われていくのでしょうか?
そういった方が今現在もどうしていいかわからず、ひょんなことから「家族会」を知って命を救われたという方が多いそうですが、先生からは「そこからがスタート地点で初めて家族で共有し、解釈がかわり、多くを肯定できる。ひいてはまさしく命を救われることになっていく。」との事でした。
今回の講座もそうですが、普段の家族教室でも現状困っている事や悩みを実際に体験された方に聞いてもらう、他の方の話を聞いてみて今までの事を振り返る事が出来る。
僕自身は支援者の立場で伺う事が多いですが、大変勉強になります。
家族様にとってはある種、精神疾患に偏見や差別の目が合ったかもしれません。
しかし、家族が罹患することで"恥"と感じる方が家族会といった社会につながる場所で実際に経験談や勉強をしていく事で家族だけでなく自分自身の考えが変わっていくのは大変すばらしいと思いました。
結構前から言われていますが、"8050問題"についてのお話しもありました。
80歳代の親が引きこもりになった50歳代の子供の面倒を見続ける事が出来ない孤立家庭が増加している問題の事です。
親は子供に病気や障害があるので心配で子供は不安や甘え、外が怖い、家は安全地帯なので家から出ようとしないのでより一層孤立していき互いに鬱憤がたまって家庭内暴力に繋がっていく家庭も増えていってるようです。
それについても家庭に風を入れる事が解決の道へつながる事を教えていただきました。
例えば、家族が家族会などにつながる、第3者に家庭に入ってもらう、医師にだけ任せない(連携していく)など参考になるお話を伺いました。
家族支援についてもうかがいました。
思ったことは、いずれにしても当事者だけでなく支援をしていく家族にも必要な支援があり、その心の在り方にも家族会などの必要な支援を受ける事が出来る様に、自ら声を出すことも必要ではないか?
また、家庭に風を入れるには第3者にも入ってもらい、行政や医師にもしっかりと向き合えるようにしていきましょうとの事でした。
すごく勉強になりました。また、僕自身もいろいろな家族様と向き合うこともあるので、何かできる事があるのではないかと考えれるようになりました。
こうして勉強できたのもいろんな方のお力だと思いました。感謝です。
思ったこともだらだらと書いてしまいましたが、ありがとうございました。また参加させてください。