2/16に行われた阪本病院家族SST交流会に参加してきました。今回は「支援の輪について」がテーマでした。
今回は世話役さんからの体験を交えた壮絶なお話しのなかでの気づきについて多くの振り返りが出来ましたのでアウトプットしたいと思いました。
・今回の学び
・当事者さんは親に対してどのような対応をとったのか
・その時や以降の親御さんの対応について
・親御さんから伺った今思う事について
・当時、当事者さんは親に対してどのような対応をとったのか
お母さんは当事者さんが幼少のころから育てにくさを感じておられたようです。耳からは情報が入りにくいのですが、目の前の事にはすごく集中力を発揮されていたとの事です。
周囲の状況にはあわせられず、こだわりが強かったそうです。
そういった中で医療機関の外来7つ目にして入院に至ったそうです。
退院してからは当事者さんの生活全般をお母さんがすべて担い介助している中で、学校生活を続けるも周囲になじめず希死念慮が強くなり、行動に移したとの事。
徐々に回復するが暇な時間が増えて、お母さんを攻撃していく事なったそうです。
あらすじで申し訳ないですが、このようなお話しを伺いました。
もっと詳細を聞きましたが、壮絶だったので割愛しましたが、当事者さんとお母さんの関係は大変な物でした。
・その時や以降の親御さんの対応について
でもお話しの中でポイントになったのは当事者さんに対して「申し訳ない」という思いが伺えました。
当事者さんからは忌憚のない攻め続ける言葉の暴力、それが長期間にわたって続いたようです。
様々な葛藤や犠牲もありながら現在はグループホームに入所されて休日には自宅に戻って食事を楽しむことも出来るようになったそうです。
当時の事を振り返ってお話しされていた時に取られた行動は「友人や家族への気持ちの吐露又は関係機関との連携」だったそうです。
行政との連携や訪問看護から取り組んだそうですが、最初は当事者さんもなかなか受け入れてくれなかったそうです。
でも2人だけの生活は苦しかったが他者が入ることで新鮮な空気が入るのを感じたそうです。
そのうちに関係機関から二人は「共依存」の状態でどちらも苦しさから抜け出せなくなると言われたそうです。
家族会でも例えば訪問看護といった医療サービスを受ける事が良いといろんな世話役の方からお話しがありましたが、実際に経験された方もつらい部分はあるもののそのようなサービスを入れる事でメリットを感じる事が一つの希望に繋がっていく部分があるそうです。
行政との手続き、相談支援事業所をはじめ各関係機関と連携が取れるようになり現在に至るようになったそうです。
・親御さんから伺った今思う事について
現在はグループホームに入居され、プライベートはホームで過ごし日中は就労継続支援B型、週末は実家で過ごす生活を送られているようです。
お母さんに伺うと、以前関係機関からアドバイスいただいた「共依存」の関係性は解消できたと伺いました。
今では何とも思わないし、必要以上に先先を考えた行動や思いは無いとの事でした。
でも実家からグループホームに帰る時には、当事者さんと家族さんもいろいろと名残惜しく当事者さんも少しごねる事もあるが、吹っ切れているようです。
しかし全部吹っ切れているわけでもなく、思う部分はあるようです。
どの様な事を解消したいですかと僕がお母さんに伺ったときには・・・
「当事者さんとの関係性(言われたり起こった出来事について)で心に去来するザワザワ感やドキドキ感を解消したいです。」
という様な事を伺いました。
自分もGHの職員として本当に実感しています。僕も何とかして平常心?と言っていいのでしょうか。
こころのザワザワ感を落ち着かせて利用者さんに対応していきたいと思います。
家族さんの気持ちも含めて今回も大変勉強になりました。貴重なお話しありがとうございました。