利用者様とご家族の笑顔を支援する
女性専用障がい者グループホーム
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「今すぐお金を持ってきて!!」と言われた時の対応について。


こんにちわ。こんばんわ。ミナオスのサビ管です。



障がい者グループホームに入居されている利用者さんから急に電話がかかってきてこのように言われたらどのように対応していますか?



そのあたりを個人情報に配慮し特定できないように職員がどのように対応しているか少しお話ししていきましょう。



*ミナオスの説明・・・女性専用障がい者グループホームです。多くが独自の体質や自身の気持ち、思いを他者が理解してくれないといった思いを持つ利用者さんが多くの困難な社会生活に向き合う中でさまざまな不穏状態から立ち直るための訓練を日々積み重ねている場所になります。また職員はさまざまな特性を持つ利用者さんを見守り、支援を日々積み重ねております。


 

ある日突然、職員さんから「利用者さんがなんかお金がない、お金がないと言ってます。どうすればいいですか?」と連絡あり。



話を聞くと「〇〇が欲しいんだぁ。店員さんにとり置いてもらってるから、すぐにお金を持っていきたいんだぁ」と言って取り乱しています。


*この利用者さんはミナオスにて金銭管理契約を取り交わして日常使うおこずかいなど管理をしています。



ひと通り、5W1H【何時、なぜ、どこで、何を、誰に、どのくらい必要なの(数、金額)】を聞き取りました。



切羽詰まった本人の訴えに「わかったよ。〇〇さんがお金が必要なのはわかった。でもそのお金を渡すと〇〇はできないよ。渡してしまうとほかに使うお金が無くなるだ。」と伝えましたが返事はありません。



落ち着いてもう一度訪ねました。「そのお金を渡すと、前から欲しがっていた〇〇は買えなくなるよ。」というとその方は店員さんにお願いしたから店員さんが困るんだ。



と言われました。その後も押し問答が続き、結局その後不穏になりとん服を服用することになりました。



数日後、落ち着いてから話をすると「なぜ欲しくなるかわからない。でもお金がないのもわかっている。〇〇よりも必要な物があってお金はそれに使わないといけない事もわかっている。でも私のお金を何に使ってもいいじゃない!!」との事。




職員からは「全部わかってるんだ。〇〇さん。すごいね。でもわかっているのに職員さんにどうしようもない事を訴えるのは違うんじゃない。〇〇さんの訓練するところは欲しいものを我慢する事もあるけど、もっと必要なのはMさんが持っているものをちゃんと見てあげる事だね。」と言いました。




実は〇〇さんは同じように見えるものをたくさん持っていました。でもストレスがあると物を買う事で落ち着くような経験を実体験として持っているようでした。




それ自体はだれもが持っている他者とのコミュニケーションの摩擦の解消、すり替えと同じようなものだと感じています。また関係機関からその報告は聞いていました。




「毎週一回のおこづかいの前借はできるよ。本当に必要なら一つしか買えないし、次の週は何も買えないけどどうする?もしいるなら明日以降なら準備するよ。」と言いました。




それは我慢を強いると他の事業所で不穏の爆発になる恐れがあるなら購入数の制限とお金の使い方の制限と引き換えに購入の喜びを本人にしっかりと伝える事が目的でこのような対応としました。



ある一例ですが、この対応は毎回ではなくその時々によって変えていきます。




時には我慢をすることも必要と言って逆に距離を置いた対応にしないといけない事もあります。




でも結局、本人にとって思いを遂げるような対応と現実感はしっかりと伝えるような対応を職員は考えています。




利用者の皆さん、できればミナオスはしっかりとお話ししたいと思っているんだ。




一緒に目標に向けていこうね。







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