8/18(木)に東大阪市の精神障害者の家族会「阪本病院 家族SST交流会」に参加してきました!
今回は東大阪市西上小坂の阪本病院のミーティングルームで行われました。
今回のテーマは「統合失調症講座」と「断り方」のsstを学びました。
統合失調症講座では「前兆期」「急性期」「消耗期」「回復期」のそれぞれの状態や時々の対応や周囲に出来る事を教えていただきました。
また「断り方」のSST(ソーシャルスキルトレーニング)についても、親や周囲の方はどうしても当人さんに頼まれると「あいまいな断り方」をしてしまいます。
それはどうしてもそのようになってしまうのは仕方がないと思います。
なぜなら、「パニックになってほしくない。」「頼みごとを断る事でもっと激しい反応になってしまうと近所に迷惑をかけるかも。」と思ってしまうからです。
それが金銭や物欲からくるものならば頭をよぎってしまうからです。
僕も利用者さんの金銭管理をしているので、よくわかります。
でも逆に「言い訳は無くていい」「あいまいでなく、はっきりと、堂々と、シンプル明快に」というのがDVDの講座でのキーワードとの事でした。
ただ、本人を尊重する気持ちを忘れずに「協力できなくて申し訳ないが・・・」と言えればさらに良いとの事でした。
何かわかるような気がしますが、こちらが「申し訳ないと」いうのには若干言いにくい部分も感じてしまいます。
その辺りがまだまだ勉強不足なのかもしれません。
両方合わせて良い勉強になりましたが、もっと勉強になったのはやはり家族様の生の声だったと思います。
その都度良いタイミングで世話人さんから家族様に感想を求められていました。
ある方は子供が発症した最初の頃は主治医に「薬はあてもの、どれが効くかわかりません。」と言われて不安で仕方がなく、医者に不安をぶつけていたとおっしゃる方もいました。
僕も利用者さんが急に薬を減らしてほしいと自ら主治医に言ったので薬が減った方が数日後、管理者にその利用者さんがはさみを向けました。
後で聞くと「頭の中からそうしなさいと声が聞こえた。」と言ってました。結局その方は入院から退去になりましたが、家族様の話で思い出し、簡単に減薬したその医者に不信感を覚えたことを思い出しました。
他の家族様からも、家族間だけで当人の事ばかりおもんぱかっていると1対1の関係性にとらわれて抜け出せなくなって大変つらいかったという心情を訴えておられる方もいました。
また他の方も統合失調症になった子供さんがもう23年患っていて、当初は参加していたがいろいろあり足も遠のいていてあまり参加できず、孤独を感じてつらかった。
もし続けていればいろいろと受け止める事が出来たのに、回復のタイミングを逃してしまったのではないか。と訴える方もいました。
DVDでの講座の中でも印象にあるのが「幻聴というのはすべての統合失調症患者のおよそ75%の方が経験しているのでありふれたことです。その状況ではまず1番に受け止めてあげる」ただし、すべて本人の言う通りにするのではなく、尊重した文言で諭すようにやり取りをくり返す。
なかなか難しいですね。
他にも、実際に本人は聞こえたり見えたりしている。そこは受け止める。でも幻聴や幻覚も24時間ずっと続いているわけではない。多くの時間は周囲の方と同じような景色を見ている。
という事は本人がその同じような景色を見ている時間を長く続けられるようにすれば良いのではないか。
ご両親がすべきことは統合失調症を治す事ではなく、その症状を感じる時間が少なくなるようにしてあげるのがご両親のするべきことではないか。との事でした。
なかなか難しいですね。
因みに幻聴などの症状が現れる原因としては「不安」「孤立」「疲労」「不眠」があるとの事でした。
こうしてみると、結局投薬の重要性やご両親や周囲の対応が本人さんにとって大きなポイントになってくるというのを再度確認できました。
多分家族様も難しいと思っていると思います。
実際に我々に出来るかどうか、人それぞれなので本当に難しいと思いますがご両親さんの思いも家族会に参加して感じる事が出来ますので良い意味で初心に立ち返ることが出来ます。
家族会の意義についても再認識できましたので、このような空間をホームでも当事者の間で心の中で思った事を当事者同士で話し合いができるような空間づくりをしていきたいなぁと思いました。
次回もまた参加させてください。よろしくお願いいたします。